6月13日午前8時5分、肺腺がんのため女優の野際陽子さんが81歳で永眠したというニュースには驚きました。
テレビドラマにもよく出ていたので、とても身近に感じる女優さんの一人だと思う方も多くいらっしゃることでしょう。
野際陽子さんと離婚した千葉真一さんとの間に生まれた長女、真瀬樹里さんからのコメントはこちら。
壮絶な闘病生活とのこと、創造しただけで心が痛みますが、娘に抱きしめられながら旅立つというのは幸せなことのように思います。
葬儀は近親者のみで執り行われたのちの報道でしたね。
葬儀では、黒柳徹子さんが弔辞を読まれたそうです。
その弔辞全文はこちら

大好きだった、そして仲良しだった野際陽子さんへ
NHKに入ったのが、およそ60年前。あなたはアナウンサー、私は放送劇団。その頃からもう気が合っていて、一緒にフランス語を習ったり、同じお洋服屋さんで、お洋服を作ってもらったり。
私は、あなたの感覚が、好きだったし、何より正直だった清らかなあなたが好きでした。
長いことFAXでやりとりしましたね、流れるように美しい字のあなたのFAXは、カタカタと静かに送られてきました。大きくてガタガタの字の私のFAXは、あなたと対照的に、恐らく、ドタドタとお宅に到着したことでしょう。
いつになったら、あなたが「やすらぎの郷」に沢山出ていらっしゃるかと、楽しみにしていました。あなたが病気で、それどころではない、なんて知らなかったのよ。一緒に芝居をやりましょうとか、よく話しあいましたね。
野際さん、胸がいっぱいで、悲しく、なんと言ったらいいのか、わかりません。転勤で名古屋でのあなたの個人アパートに泥棒が入った話は、おかしくて「徹子の部屋」だけでも、4回は、して頂きましたね。いやがらずに、よく話して下さったわね。
この2、3日は、ずっとあなたのことを考えていました。どうしてでしょうね。
そういえば「死」ぬときのことなんかも、呑気に話しあっていましたね。次に、あなたとお会いしたときに、どんなだったか話しあいましょうね。
野際さん、あなたのいらっしゃらない、この世界は、寂しいです。本当にお友達がいなくなったようです。
じゃ、今度お会いするまでね。お友達でいて下さってありがとう。
ご冥福をお祈り申し上げます